職員配置基準のない住宅型有料老人ホーム

職員配置基準のない住宅型有料老人ホーム

住宅型有料老人ホームには基本的に職員の配置基準といったものがありません。これは、あくまでも住宅型であることがこの施設の主体であるためです。

 

そもそも住宅型有料老人ホームの位置付け自体が、増え続ける高齢者に対し、高齢者が暮らしやすい環境を迅速に確保するという狙いに基づいています。さらに、2006年4月に実施された入居者の人数制限の廃止など、方向性としては、規制を緩和してでも受け皿を増やすということに力が入っています。

 

他の特定施設の様に、介護士や調理師などの職員の配置基準を定めてしまうと、施設設立時のハードルが高くなってしまい、受け皿を増やすという本来の主旨から外れてしまいます。

 

また、実情に沿わない基準を設けてしまうと、名義貸しや勤務時間の水増し報告などが横行することになり、結果的に利用者にも運営者にも行政にも手間とリスクを増やしてしまう可能性があります。

 

こうしたことなどから、住宅型有料老人ホームには、現状、職員の配置基準は設けられていません。

 

しかし一方で、基準がないがゆえの、混沌とした運営状況に対し、利用者側は何を目安にホーム選びをすればよいのかわからない、という問題もあります。

 

これに対しては、自主的に管理人などの在籍スケジュールを公開したり、関連サービス会社のサービスプログラムを提供したりしている施設があります。各施設それぞれが、利用者に理解してもらいやすいよう工夫していますが、結果的に各施設バラバラの表現となってしまうため、利用者にとって選びづらいという問題はあまり解決されていません。

 

こうしたことから、第三者機関や公的機関によるサービスの質の評価を実施したり、ガイドラインを設ける動きが高まっています。

 

受け皿としての重要度が実証された今、その質的向上が期待され始めたと言ってよいでしょう。

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