介護付き有料老人ホームの増加と異業種参入の目的について

介護付き有料老人ホームの増加と異業種参入の目的について

2006年4月に介護付き有料老人ホームの人数制限が撤廃されました。従来は常時介護を必要とする高齢者を10名以上擁することが条件でしたが、この人数制限が撤廃され、1名以上でよいことになりました。この規制緩和以降、介護付き有料老人ホームの設置件数が急増しました。この背景は何なのでしょうか?

 

一番大きな理由は、業態の変化です。今まではこの10名以上という制限から、どうしても中規模以上の施設になりがちでした。利用者の目的も、自分が介護が必要となったときに、家族に迷惑を掛けたくないという高齢者が進んで入るといったケースや、実際に介護が必要になった時点で、家庭での介護が設備、労力的に難しい場合にやむなく入所したりというケースが大半でした。

 

しかし、近年増加している介護付き有料老人ホームは、高級感のあるリゾート施設のようなものが多く、利用目的も介護だけでなく、質の高いライフスタイルの追求であったりと、ずいぶん様変わりしています。

 

こうした充実したサービスを売り物に、飲食業などの異業種から介護サービス業界へ参入しているというケースも増えています。介護付き有料老人ホームの増加は、団塊の世代の退職を商機ととらえ、業者の利益追求目的による参入の影響が大きいと言えるでしょう。

 

今後、老人ホーム利用者の中には、在職時は居酒屋にお世話になり、老後も通い慣れた居酒屋と同じ系列の老人ホームに入所するといった方が出てくるかもしれません。

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